稲垣大輔の徒然なる毎日

東京在住、某メーカー勤務のサラリーマンが、医薬品や健康食品などの仕事にまつわる話や趣味などについて徒然なるままに書き連ねるブログです\(^o^)/

【今日から使える】正露丸の雑学

こんにちは、稲垣大輔です。

昨日の夜、つけ麺特盛りを食べてしまったせいか、朝からお腹が痛い…

健康が第一だというのに…そんなときには正露丸

 

…という販売店で流れていそうなCMっぽいことはさておき、正露丸を知らない人はそんなにいないはず(今の中高生はわからないですが)

そんなわけで、せっかく薬剤師の資格も持っているし、正露丸に関する雑学をつらつらと書こうかなと思います。

そして、最近知った「見出し」を付けてみます(笑)

 

1.「正露丸」の由来は日露戦争

年配の方や歴史好きな人はご存知かもですが、「正露丸」のもとの漢字は「征露丸」。

日露戦争で戦地へ赴く兵士の方に持たせ(不衛生な環境下での感染症対策として)、その後日露戦争に勝利したときの流行語「征露(ロシアを征伐する)」と相まって、「征露丸」と呼ばれたそうです。

ちなみに、大幸薬品正露丸(ラッパのマークで有名なやつ)は、日露戦争の2年前、1902年の時点で「忠勇征露丸」の販売名を取得していたそうなので、名前の由来も諸説ありそうですね。

 

2.「正露丸」はたくさんある?

正露丸の効能・効果を見るとわかるのですが、正露丸は腹痛や下痢止め以外に、歯痛を止める効果もあるんです(あくまでも痛みを止めるだけなので、ちゃんと歯医者に行ってくださいね)

今でも万能薬っぽく感じる方も多いかもですが、当時の方も同じように考えたそうです。

「ロシアを征伐した万能薬」としてたくさんのメーカーが製造販売を行ったとのこと。

戦後、国際的に「征服」の文字を使うのは良くないとのことで「征」から「正」に漢字が変更されましたが、現在でも「正露丸」「セイロガン」の名前で多くのメーカーから発売されています。

 

3.「正露丸」にも違いがある?

各社から販売されている正露丸、実はメーカーによって配合成分がちょっとずつ違うって知っていました?

正露丸の主成分「木クレオソート」は全社共通で配合されているのですが、それ以外にもオウバクカンゾウ、チンピといった生薬も実は配合されているんです。

どの成分もお腹のことを考えた有効成分です。

また、メーカーによっては、そこに「ロートエキス」という、胃腸薬によく配合されている抗コリン成分が含まれていたりします。

ロートエキスは、胃腸の痙攣を抑えて痛みをやわらげる成分ですが、副作用にも注意が必要な成分(緑内障、排尿困難の方などは要相談事項)でもあるので、購入時には店頭の薬剤師・登録販売者の方に確認をするとよいでしょう。

 

というわけで、「ちゃんと薬の専門家でもあるんだよ?」という点もアピールしつつ、正露丸について語ってみました。

 

ドラッグストアに行った際にはパッケージ裏を見てみるのも楽しいですよ(自分だけ?)

 

ただ、何よりも健康一番。

食べ過ぎには注意しましょう(笑)

ではまた明日。