【薬の雑学】薬の名前はどうやって決まるか?
こんにちは、稲垣大輔です。
先日、つけ麺を食べ過ぎてお腹が痛くなったばかりなのに、昨日はチゲラーメンを食べてしまいました(笑)
でも健康状態は万全…だと思いたい(笑)
さて、先日正露丸の雑学を書いたのですが、今日は「薬の名前がどのようにして決まるのか」について書こうと思います。
と言っても、小林製薬のように一目で由来がわかるものもおもしろくないですし、バファリンのようなシリーズもの(?)も微妙なので、あえて「病院で処方される薬」に着目してみようかなと思います。
病院や薬局でもらう薬、「命名って結構堅苦しいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれないですが、意外にも一生懸命ユーモアを交えて考えられていたりするんです。
では、早速。
1.カロナール(あゆみ製薬)
アセトアミノフェンという有効成分が配合された解熱鎮痛剤です。
名前の由来は、
熱や痛みがとれて症状が「かるくなる」→「かるくなーる」→「かるなーる」→「カロナール」
はい、まさかのダジャレです。
センスの高さに脱帽です。
2.メイラックス(Meiji Seikaファルマ)
ロフラゼプ酸エチルを有効成分とした向精神薬です。
不安障害やうつなどに使われます。
名前の由来は、
「Meijiの薬でRelax」→「Meilax」→「メイラックス」
実はMeijiの薬、ほかにもMeijiの頭文字を入れた薬に「メイセリン」「メイアクト」などがあります。
3.タミフル(中外製薬)
みなさんご存知のインフルエンザ治療薬です。
一時期ニュースでよく取り上げられていましたね。
有効成分はオセルタミビルリン酸塩という成分です。
名前の由来は、
「オセルタミビル(Oseltamivir)+インフルエンザ(Influenza)」→「Tamiflu」→「タミフル」
有効成分の名前と病名が合体して命名されているんですね。
ほかにも、「剣(Sword)のように切れ味良く症状に効くことをイメージして【スオード】」と名付けたり、企業の努力があって名前が付けられていたりします。
生みの親だからこそ、ちゃんとした名前を付けてあげたい、という思いがあるんでしょうね。
モノづくりに身を置いてるのでこういうのすごく好きです。
ちなみに、こうした情報は、医薬品医療機器総合機構【PMDA】のホームページ(http://www.pmda.go.jp/)の「添付文書検索」から探すことができるんです。
気になるものがあったら、ぜひその薬の「インタビューフォーム」を見ていただき、「名称に関する項目」を覗いてみてください。
ではまた明日。