稲垣大輔の徒然なる毎日

東京在住、某メーカー勤務のサラリーマンが、医薬品や健康食品などの仕事にまつわる話や趣味などについて徒然なるままに書き連ねるブログです\(^o^)/

【数字のカラクリ】マスクの雑学

こんにちは、稲垣大輔です。

先週はほぼ飲み続け、今週はほぼ揚げ物生活という、何とも健康的な(大嘘)生活を送っています。

某ドラッグストアにて、某株式会社から販売されている某マスクの「0.1μm微粒子を99%カット」という文言を見て、マスクについての雑学を書こうと思いながら完全に忘れていたことを思い出しました(笑)

というわけで、「今日からこれであなたもマスク博士!」とまではいかないですが、それっぽいことを書いていこうかなと思います。

 

ちなみに、以下の内容は「ウイルス」や「菌」を対象としたマスクの話なので、花粉などは機会があれば書こうかなと思います。

 

マスクに書いてある「微粒子○○%カット」の意味は?

最近のほとんどのマスクに記載されているこの文言、どういう意味で捉えていますか?

一般の目線で考えると「99%カットするということは、かぜのウイルスとかを99%も遮断してくれるってことだから素敵!」となるんじゃないかなと思います。

ただ、この数値、実はそういう意味ではないんです。

 

数値はあくまでもフィルターの性能

数字を出そうとすると、必ずテストを行わないといけません。

詳細は割愛しますが、マスクに使うフィルター(布部分)に対して微粒子を通して、その捕集能力(カット性能)を調べるわけです。

すなわち、「○○%カット」は「布部分」の性能であって、「マスクそのもの」の性能ではないんです。

 

マスクは隙間がたくさん

マスクを装着するとき、顔の皮膚と隙間なくびっしり貼り付けて装着できていますか?

そんな神業ができる人はまずいないですし、必ず数mmの隙間がそこらじゅうにできると思います。

もうおわかりですよね。

布部分を通ろうとする微粒子はカットされるのですが、隙間からはそのまま入り込んでくるわけです。

なので、「微粒子の捕集能力が高いからコレを買おう」というのはあまり意味がないのです(マスクをすることで、吸い込む微粒子の割合が多少変動する程度)

 

じゃあ何故マスクが必要なの?

答えは簡単。

「感染した人の飛沫が飛ばないようにするため」「口元を加湿するため」です。

かぜやインフルエンザなど、飛沫感染するようなものでは、感染者がマスクをすることで周りへの感染率を下げることができます。

「飛沫」は、唾などにウイルスが混ざって飛んでいくためマスクで防げる、ということなのです。

口元の加湿は言わずもがななので割愛しますね。

 

最後に

あくまでもこれらの話は「ウイルス」や「菌」を対象とした話です。

花粉などの比較的大きい粒子であれば、当然マスクによる効果も高くなります(過信は禁物ですが…)

メーカーもそれをわかったうえで「三次元型」とか「立体型」のような、より密着性の高いマスクを売り出しているので、TPOに応じてマスクを選択するといいかもしれません。

 

久々のまじめ話でした。

ではまた明日。